ミャンマー語ニュース翻訳ブログ

2021年2月1日のクーデタにより軍政支配が再び始まったミャンマーについて、現地語ニュースやSNSなどでの投稿を日本語で紹介していきます。現地の人たちや現地メディアが何をどう伝えているのか、少しでも多くの人に伝わることを願っています。(ブログ管理者はミャンマーの歴史・マイノリティの人びとについて大学で教えたり研究したりしています。)

2021-01-01から1年間の記事一覧

女性2名に対しミャンマー国軍兵士が性的暴行を加える

2021.6.16. シャン州北部マントウン地区にて、リス族の女性2名が6月14日に食糧を探しに外出した際、国軍兵から性的暴行を受けたことがわかった。 家族の食料を採取するために山林へ出向いた29歳と20歳の女性に対し、国軍兵士が暴行を働いた。 マントウンの住…

アウンサンスーチー国家顧問に対する週2回の尋問、本日より開廷

2021.6.14. 2月1日のクーデタ以降、拘束されているアウンサンスーチー国家顧問に対してかけられている容疑について、今後は法廷審理を週二日行う予定であり、6月14日からネーピードーで開始されることが判明した。 国家顧問にかけられた容疑の5つのうち3つ…

CDMに参加する公務員を住居から追い出すよう、国軍圧力

2021.6.14. エーヤーワディ管区保健局は、CDMに参加している職員らを公務員用住居区から追い出すようにと国軍から圧力があったとして、6月12日から住居区から追い出しを始めていると保健局職員らが述べた。 「(通達には)管区保健局局長の署名がしてあり、C…

国軍との戦闘での死者数をミンダッCDFが発表

2021.6.8. 5月に国軍との間に生じた戦闘によって、チン州ミンダッ防衛軍(CDF-Mindat)側の死者数を合計21名であるとミンダッ国民行政団体が発表した。 チン州ミンダッ地区で生じた戦闘では5月13日から死者が出ており、6月6日までにその数が21名に上ることが…

NCA協定に沿って行動するとKNLA参謀長が表明

2021.6.9. カレン民族同盟(KNU)が調印した全国停戦協定(NCA)にしっかりと従って行動していくと、カレン民族解放軍(KNLA)のソー・ジョニー参謀長が本日付けで意見を表明した。 KNLAとして、KNUの政策を受入れ、民主主義・平等・カレン民族問題について…

モービェ付近で戦闘、市民数名を国軍が拘束

2021.6.5. カヤー州とシャン州の国境に近いモービェにて、モービェ・国民防衛軍(MPDF)と国軍との間で6月4日から発生した鉄道線路沿いでの戦闘で、市民が拘束されたと住民の証言からわかった。 規定されている領域を超えた国軍が、線路近くで6月4日の夜から…

ロヒンギャ問題へのNUG声明、国連特別担当官が歓迎

2021.6.5. ロヒンギャに関する国民統一政府(NUG)の声明を、ミャンマー人権を担当する国連特別報告官のトマス・アンドリュー氏が歓迎すると、自身のツイッターで述べた。 この(NUGの)声明には5つの項目が含まれており、国籍に関する問題、1982年国籍法の…

アセアン・中国会議を前に、ミンアウンフラインと中国大使が会談

2021.6.6. 来週開催予定のアセアンー中国友好関係30周年式典を前に、陳海中国大使とミンアウンフライン国軍総司令官らが、6月6日にネーピードーにて会談した。 クーデタ後初めて、軍評議が他国代表と会合したことになる。 この一報について、中国側からの発…

通学しないよう生徒を扇動したとして、ミャンマー小学校教師拘束

2021.5.30. 市民不服従運動(CDM)に一度参加したあとに不参加を表明したヤンゴン管区ティンガンジュン郡の中学校教師ボーボーテインタン氏を、国軍が5月30日に拘束した。 小学校教員デモ委員会メンバーのピョーウェーアウンが、次のように説明した。 「この…

ザガイン・カター郡で国軍と交戦中のPDF軍をKIAが援護

2021.5.30. ザガイン管区カター郡のシュエピーティッ村およびヘーナー村の中間に位置するシュエフゲッ川周辺で、国軍と国民防衛軍(PDF)の間で交戦がみられた。 その際、兵力で劣るPDF・カター軍をカチン独立機構(KIA)が援護したことがわかった。 戦闘の…

国軍と協議予定とするPPSTの文書、KNU合意せず

2021.5.28. 全国停戦協定NCAに調印した10の武装勢力による平和構築ステアリングチーム(PPST)が国軍と会談するために5月28日付で起草した文書について、合意しないとKNU側が述べた。 KNUとしては、2月20日に発表したPPSTの声明のとおり、国軍との政治的交…

チェコ、国民統一政府代表を承認

2021.5.26 国民統一政府(NUG)から派遣されているチェコ共和国ミャンマー代表リンタン氏を、チェコ共和国外務省が承認したと、5月24日に声明が発表された。 これは、国民統一政府の代表への国際社会からの承認としては初であると、リンタン氏が述べた。 チェ…

国軍への支払いを、石油会社が一部停止

2021.5.28. フランスの大手石油会社Totalとアメリカのエネルギー会社Chevronらが、天然資源発掘合弁事業のために提供している資金の一部を停止すると発表した。 石油・天然資源の国際大手企業からミャンマーの国軍に流れている資金があることが理由として述…

カヤー州で避難民1万人超え、救援物資・医薬品不足

2021.5.26. カヤー州では、国軍と国民防衛軍の武力省得により戦争避難民の数が一万人を超えており、救援物資と医薬品の支援が必要であると避難民支援者らが述べた。 「現在、ディーモーソーやパシュー付近の6つの村から戦闘から逃れてきている。今必要なのは…

ミャンマー国軍カヤー州の教会を襲撃、4名死亡・8名負傷

2021.5.24. 5月24日の午後1時ごろ、国軍の銃撃・狙撃により、ロイコーから北側に位置する南カヤンターヤーにあるカトリック教会を破壊した。 教会に避難していた女性3名と男性1名が死亡し、8名が負傷したことがわかった。 5月23日の夜から、国軍の装甲車や軍…

アウンサンスーチー裁判所へ出廷

2021.5.24. ウィンミン大統領、アウンサンスーチー国家顧問、ネーピードー議長ミョーアウンらが裁判所に出廷したことがミャンマー国営放送で伝えられた。 彼ら3名の様子は、ネーピードーの議会の一室において撮影され、彼らの後ろには待機している警察らの姿…

ヤンゴンのカレン教会を国軍が襲撃、負傷者も

2021.5.23. ヤンゴンのインセイン区の、新・インセイン地区(ka/4通り)に位置するカレン民族のキリスト教教会に、5月23日午後に国軍が押し入り暴力行為を行った。これにより、障碍者1名を含む3名が死に至るほどの暴行を受けたたことがわかった。 近隣住民の…

カヤー州にて、フリー・ビルマ・レンジャーとPDFが合流し国軍と衝突

2021.5.22. カヤー州ディモーソー地区で生じたドータウォ村の占拠・戦闘について、国民防衛軍(PDF)と協働して戦闘を転訛したと、多民族国際人道活動団体であるフリー・ビルマ・レンジャーのカレンニー部隊が声明を発表した。 同村ではPDFと国軍の間で昨日…

NLDの解党を検討すると、ミャンマー選挙管理委員会議長が発言

2021.5.21. 2020年総選挙に(当時の)与党政府が介入したという証拠を新聞などで既に公開しており、投票リストの調査も近日中に終わることなどをうけて、法律に違反するような企てを行ったNLDを解党し、関わった個人らを国家反逆の罪で取り調べる予定である…

アウンサンスーチー氏の裁判、審理は最高裁判所へ引継ぎ

2021. 5. 20.軍評議会は、アウンサンスーチー氏を、国家機密法(第3条第1項および第3条)違反の容疑で逮捕していたが、ネーピードー最高裁判所が審理を引き継ぐため、本日予定されていた裁判の審理が行われなかったことが、担当弁護士の証言からわかった。 …

ミンダッ周辺の軍事攻撃により、住民らがジャングルの中を逃げ惑い避難民化

2021.5.19. 5月15日の夜にミンダッ・国民防衛軍が市街地から撤退したにもかかわらず、国軍による銃撃が継続しているため、ミンダッ周辺の住民らは住居を捨てジャングルのなかを彷徨い続けている。 国軍の攻撃により、ミンダッ町では現在も狙撃による負傷者が…

NCA協議再開を目論むKNUを、在オーストラリア・カレン団体が批判

2021.5.15. 2008年憲法が違反とされたことで凍結している全国停戦協定(NCA)を再開させようとする行為は、現在の政治状況から目を背けるものだとオーストラリアカレン団体(AKO)が5月15日に声明文を発表した。 「ミャンマー全土で国民が毎日命を奪われてお…

戦闘により6名死亡、チンランド国民防衛軍(CDF)が発表

2021.5.16 ミンダッにて、国軍と地域国防軍の間で生じた戦闘によって、戦闘の中で6名が死亡し、ミンダッ国民防衛軍が5月16日に発表した。 ミンダッでは、昨日の5月15日に国軍が町を包囲し陸・空両面から突撃したため、戦況は緊迫していた。昨晩12時以降銃撃…

6月に小学校を再開すると国軍が発表

2021.5.15 学校を含む複数の場所で爆発が相次いでいるなか、6月1日から警備体制を整えて学校を再開すると、国軍が記者会見で述べた。 爆破や損壊は違法団体である国民統一政府(NUG)と国民防衛軍(PDF)らの仕業であると、軍評議会側は非難している。違法団…

国民を守り国軍の暴力を停止させるよう、NUGが国際社会へ要請

2021.5.15. チン州・ミンダッ町に対し国軍が発砲し突撃していることから、同地域の市民を警護するよう、国軍の暴力を全面停止させるための緊急活動を即時行うよう、国民統一政府(NUG)が国際社会に要請した。 ミンダッでは抗議のプラカードを掲げた者を国軍…

ミンダッ町の逮捕者を盾にして、国軍が町内へ進軍

2021.5.15. 5月15日午後、ミンダッ村への銃撃が始まり、軍評議会が逮捕した若者数名を盾にしながらミンダッ町へ進軍してきたと、住民が証言した。逮捕された市民15名を先頭に立たせ、国軍兵士らが武器を構え後ろから付いてくることで、町内へ侵入したことが…

700名以上の国民を虐殺したミャンマー国軍への責任をPPSTが追及

2021.4.26. クーデター以来の春革命において、国軍からの銃撃により死亡した無実の国民700名に対し、軍評議会は責任を取らなければならないと和平プロセスステアリングチーム(PPST)の暫定議長ヨート・スックが述べた。 4月26日にオンライン会議形式で開催…

アセアン首脳会議へミンアウンフライン参加、会場前では抗議デモ

2021.4.24. クーデタを起こした国軍のミンアウンフライン最高司令官が参加しているアセアン首脳会議が開催されるが、インドネシア・ジャカルタにあるアセアン事務局の前にデモ隊が集合し、ミャンマーの民主主義を要求して街頭デモを行っている。 今回の会議…

ミャンマー国内情勢で困窮する2万人に対し、国連世界食糧計画が食料支援へ

2021.4.23. 2月1日のクーデタ以降、困難に直面している地域のうち貧困が蔓延している地域や居所を追われた人びとに対し食料の支援を行うと、国連世界食糧計画(WFP)が2月22日に表明した。 空腹や、途方に暮れる状況となっているミャンマー国内の政治的困難…

マンダレーの僧侶らが、NUGを支援し早期解決を祈る

2021.4.22. 不当に逮捕された人びとの即時釈放、フェデラル民主主義の勝利、そして国民主権と一刻も早くミャンマーに平和が訪れるようにと、マンダレーの僧団協会の大僧正たちが4月22日に、(NUGを支援する写真を公開し)祈祷を行った。 [Khit Thit Mediaよ…