国民を守り国軍の暴力を停止させるよう、NUGが国際社会へ要請
2021.5.15.
チン州・ミンダッ町に対し国軍が発砲し突撃していることから、同地域の市民を警護するよう、国軍の暴力を全面停止させるための緊急活動を即時行うよう、国民統一政府(NUG)が国際社会に要請した。
ミンダッでは抗議のプラカードを掲げた者を国軍兵士が逮捕し、住民と国軍はこれらの人びとを解放するよう交渉していた。しかし合意に至らなかったことから、住民による警備隊と国軍の間で戦闘が数週間にわたって継続している。
NUG側は、国軍による無実のミンダッの人びとへの弾圧を行っているため、チンランド防衛軍(CDF)が自衛権を行使してミンダッの市民のために警護にあたっていると発表した。また、国軍の行動によりミンダッでは5名が死亡、10名が負傷している。そのため、市民が再び負傷・死亡する危険があるとも述べた。
国軍は、5月15日に3つの戦線を展開して突撃し、住民15名を逮捕している。そして、町内へじりじりと侵入してきたと住民が証言した。住民らは、ミンダッ町内に立てこもっており、人びとが集まっていると思われる場所を国軍が銃撃しているため、家の中に隠れているとのことである。
現在、ミンダッ町が国軍兵士らによって包囲されていること、ミンダッに戒厳令を発出したこと、ミンダッ住民自衛軍を鎮圧するめに何百人もの兵士をヘリコプターで送り込み、全掃討作戦のために準備している様子に鑑みると、一般市民が 戦犯規定違反の犯罪の被害を蒙る懸念があるとチン人権団体が声明を出している。
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