ミャンマー語ニュース翻訳ブログ

2021年2月1日のクーデタにより軍政支配が再び始まったミャンマーについて、現地語ニュースやSNSなどでの投稿を日本語で紹介していきます。現地の人たちや現地メディアが何をどう伝えているのか、少しでも多くの人に伝わることを願っています。(ブログ管理者はミャンマーの歴史・マイノリティの人びとについて大学で教えたり研究したりしています。)

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

タイに逃れたカレン避難民520名送り返される

2021.3.30. パープン県タンリン川付近で、国軍の戦闘機によってタイ側の川岸へ逃れた近隣村民であるカレン避難民520名を、タイ当局が本日(3月30日)午後にミャンマー側へ送り返したことがわかった。 昨日の3月29日夜に、国軍の戦闘機の攻撃によぅてタイの領…

ミャンマー少数民族勢力AA、TNLA、MNDAAが国軍との抗戦の構え

2021.3.30. ミャンマー国軍による市民の銃殺が収束しないならば、春革命に加わっている少数民族と共に協働して抵抗するとアラカン軍(AA)、タアン民族解放軍(TNLA)とミャンマー民族民主軍(MNDAA)が、本日3月30日の声明文を発し、クーデタを起こした軍評…

アウンサンスーチー氏、弁護士と接見なるか?

2021.3.25 2月1日に起きた軍クーデタにより、5つの罪状で逮捕の嫌疑をかけられた国家特別顧問アウンサンスーチーの弁護士2名への委任状を、治安部隊が3月25日に初めて公開した。 アウンサンスーチーの事案を弁護するためにベテラン弁護士であるチーウィン、…

ミャンマー各地で銃撃、死者は100人以上

2021.3.27 [以下の記事内容はBBC Burmeseの記事です。その後の、3月28日未明のMyanmar Nowの記事では、「3月27日午後9時の時点で、軍評議会の攻撃によって44の町で114名の市民が死亡したと判明した」と報じられています。] 全国各地で夜明け頃から開始された…

国軍記念日式典への出席は不透明とカレン勢力側が釈明

2021.3.24. 3月27日に開催予定の国軍記念日式典に参加するかどうか確かではないと、カレン武装勢力である民主カレン慈善軍(DKBA)とカレン平和評議会(KNU/KNLA-PC)らの担当者が証言した。 全国停戦和平協定(NCA)に調印した2つのカレン勢力を含む4つの…

和平プロセスステアリングチーム(PPST)の第二回会合開催

2021.3.12. 本日(3月12日)に開催された全国停戦協定(NCA)に合意した10の少数民族勢力の和平プロセスステアリングチーム(PPST)の会議終了後、軍評議会への抗議デモ隊に対する暴力と、違法な拘束・逮捕について解決の方策を下すことができたと発表され…

3月24日、ミャンマー各地で無人サイレントデモ

2021.3.24. [3月24日は、ミャンマー全国で無人サイレントデモが決行されています。 無人サイレントデモとは、連日の国軍の国民への不当な暴力・殺害・逮捕に抗議するべく、一歩も外出せずに一日中自宅で過ごし、町を無人化することで、軍政反対の意志を示そ…

CRPH、ミャンマー少数民族勢力を武装団体・違法団体リストから除外

2021.3.17. ミャンマー国内の武装勢力・違法団体として指定されている少数民族武力部隊全てについて、その指定を撤回すると連邦議会代表委員会(CRPH)が3月17日付で発表した。 さらに(国軍に対して)、民族間の平等と自治権のために共闘できるように少数民…

ヤンゴン・ドーボウン地区で火災、国軍が住宅へ発砲

2021.3.22. 3月22日夜、ヤンゴン市ドーボウンのヌウェエー地区事務所で火災が発生した。軍評議会・国軍が同地区の住民らが暮らす住宅に見境なく銃撃し、被弾した負傷者が大勢いることがわかった。 Khit Thit Mediaより転載 元記事はこちら↓ https://www.face…

ミャンマー国軍がCRPHを違法団体として指定

2021.3.22 連邦議会代表委員会(CRPH)のメンバー、同委員会が組織した団体およびそれらの団体と関係を持つ者は、国家の法の支配と安寧を妨害し危機にさらしていると、軍評議会議長が捉えているため、CRPHを違法団体として発表した。 軍評議会の内務大臣ソー…

軍評議会・外務省がCDMに参加する職員56名を解雇

2021.3.22. 軍評議会側である外務省が、CDMに参加する56名の職員を解雇する通知2通を発表した。 この通知は、局長補佐二名、部長クラス17名、課長クラス24名を、公務員規定200条9項により職員から解雇すると3月18日に一度発表した。 その他、部局書記5名、上…

カチン州にて国軍とKIAが交戦、武器弾薬を押収

[2021.3.18] カチン州パーカンにて、3月18日午前2時に、国軍の駐屯地3か所にKIAが押し入り、武器弾薬を制圧したことがわかった。 KIAの第5旅団5大隊が、本日午前2時にセインロンモーにある国軍駐屯地一か所と、サインタウンにある駐屯地に押し入り交戦後に制…

KNU第一旅団と国軍の間で衝突

[2021.3.9] カレン民族同盟(KNU)統治地域のタトン県(第一旅団)にて、国軍とKNUの軍事部門KNLAの間で3月9日に銃撃戦が発生したことがわかった。 国軍側がKNLA第一旅団に発砲したことで衝突が起きたと、KNUタトン県議長パドゥーソーソーミンが述べた。 「…

ミャンマー全土、インターネット・wifi通信遮断

[2021.3.17] ミャンマー国内では、インターネット・wifi通信を3月18日から遮断するという通知があったことが、ネット通信会社から明らかになった。 何日間停止するのかという点について、詳細にはわかっていないが、3月末までとなる可能性があるというとい…

マンダレー・セインバン地区で20名以上死亡

[2021.3.15] マンダレーのセインバン地区での座り込みデモで、襲撃を受けて被弾しなくなった24歳の男性(ミョータンソーさん)を含み、20名以上が死亡した。 3月13日から、セインバン地区で何千人もの市民らが座り込みデモを行っているなか、軍評議会の武装…

フラインターヤー、シュエピーターで戒厳令発令

[2021.3.14.] ヤンゴン管区フラインターヤー地区とシュエピーター地区に対し、3月14日から戒厳令を発令すると軍評議会当局のメディア「ミャワディ」が発表した。 両地区ではデモ隊を本日午後に襲撃し、フラインターヤーでは22名ほど、シュエピーターでは9名…

ミャンマー、タームエ地区軍政抗議デモの状況

[2021.3.14.] 国軍によるクーデタ発生から42日目の、3月14日、軍政抗議デモは継続している。 軍政(警察と国軍)による抑圧・拘束・殺害によって、命を奪われた人びとは100名近くに達した。 本日も各地区で銃撃・弾圧がみられるが、タームエ地区チャイッカサ…

米中会談時に、ミャンマー問題も協議されるか

[2021.3.11] アメリカと中国の閣僚が、来週会合を予定している。3月18日(木)にアラスカ州のアンカレッジにて会合する。 アメリカ側からは、アントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官が参加する。 中国側からは、楊…