ミャンマー語ニュース翻訳ブログ

2021年2月1日のクーデタにより軍政支配が再び始まったミャンマーについて、現地語ニュースやSNSなどでの投稿を日本語で紹介していきます。現地の人たちや現地メディアが何をどう伝えているのか、少しでも多くの人に伝わることを願っています。(ブログ管理者はミャンマーの歴史・マイノリティの人びとについて大学で教えたり研究したりしています。)

700名以上の国民を虐殺したミャンマー国軍への責任をPPSTが追及

 2021.4.26.

 
クーデター以来の春革命において、国軍からの銃撃により死亡した無実の国民700名に対し、軍評議会は責任を取らなければならないと和平プロセスステアリングチーム(PPST)の暫定議長ヨート・スックが述べた。
4月26日にオンライン会議形式で開催されたPPSTの開会の言葉において、PPST暫定議長が上記のように発言した。
その他、今月24日にインドネシアジャカルタで開かれたアセアン首脳の緊急会議による5つの特別共同声明を歓迎するとし、確実なプロセスを工程表を基づき一刻も早く実現できるようアセアンに真剣に要請した。
 
上記の共同声明の5つの項目である暴力の停止、アセアン特別大使が仲裁に入ること、人道的支援を行うこと、そしてアセアン特別大使のミャンマーへの派遣および関係組織との会談の実施を実現するため、少数民族勢力としてもアセアンと協力して行動をとるとした。
さらに、国軍が不当に逮捕している政治リーダーおよび国民の全員を即時解放することについて、アセアン側からの行動も期待していると協力を求めた。
 
暫定議長の発言においては、4月16日に各勢力が結集した国民統一政府を合法組織であるとみなすことは、軍政の根絶およびフェデラル民主主義の樹立のために重要な一歩を踏み出したことを示していると述べられた。
国民統一政府の発足についてもPPSTとして歓迎の意を表明した。
 
4月26日から27日の二日間にかけて開催されるPPSTの会議では、現在の政治的困難の解決方策についてと今後の活動が話し合われる予定である。