和平プロセスステアリングチーム(PPST)の第二回会合開催
2021.3.12.
本日(3月12日)に開催された全国停戦協定(NCA)に合意した10の少数民族勢力の和平プロセスステアリングチーム(PPST)の会議終了後、軍評議会への抗議デモ隊に対する暴力と、違法な拘束・逮捕について解決の方策を下すことができたと発表された。
デモ隊とCDMの参加者に対し、軍評議会による連日の発砲・暴力と国民に対する違法な逮捕を速やかに停止させるよう、会議で協議し解決策を模索したとPPSTの代理議長ヨート・スック(Yawd Serk)が述べた。
上述の件について、会議に参加したKNUの政治部門担当パドゥー・ソートーニーは「解決策はある。主に、警備をすること、(国軍を)包囲すること、支援をすることだ。重要なことは、非暴力の戦略を暴力的な手段と混同しないようにすることだ。」とKICに述べた。
その他、現在の政治的難局を乗り越えられるよう、連邦議会代表委員会(CRPH)を含めた関連団体と協議し取り組んでいく事案についても検討したと、発表された通知文の序文で明かされている。
CRPHも武装勢力らと個別に会合を行ってきており、数日中にPPSTと会談し協議する用意があることもわかった。
二日間開催されたこの会議では、国内・国外の諸活動が上手くいくよう前回会議で結成されたPPSTの外交委員会(FRC)の業務を確認でき、現在の政治情勢を国際社会と団結して乗り越えていくために任務を振り分けたことも、発表された。
クーデタにより全権を奪った軍評議会もNCA協定を推し進めると述べてはいるが、クーデタ後のNCA規定を違反する行動が行われたことについて、NCAを遵守しようとしない国軍の立場について追及するとのことである。
現在も平和裡にデモを行っている国民に対する暴力、銃撃、不当な逮捕、僧院・学校・病院・大学寮、多くの国民が暮らす地域で軍隊を配備し国民に銃撃を加えていること、さらに国民にとって不利益である法案を幾度も発令していることは、NCA(規定を)堂々と逸脱していると、PPSTの見解が代表して述べられた。
先月(2021年2月)に通達した、軍評議会との政治会談を中止するという決断を引き続き強固に守っていくと、昨日の会議において再確認された。
全国停戦和平協定(NCA)に調印した少数民族勢力は、ABSDF、アラカン解放党(ALP)、チン民族戦線(CNF)、カレン民主慈善軍(DKBA)、カレン民族同盟(KNU)、カレン民族同盟/カレン民族解放軍平和評議会(KNU/KNLA-PC)、パオ民族解放連盟(PNLO)、シャン州復興評議会/シャン州軍(RCSS/SSA)、モン州新党(NMSP)とラフ民族同盟(LDU)である。
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