ミャンマー語ニュース翻訳ブログ

2021年2月1日のクーデタにより軍政支配が再び始まったミャンマーについて、現地語ニュースやSNSなどでの投稿を日本語で紹介していきます。現地の人たちや現地メディアが何をどう伝えているのか、少しでも多くの人に伝わることを願っています。(ブログ管理者はミャンマーの歴史・マイノリティの人びとについて大学で教えたり研究したりしています。)

マンダレー・セインバン地区で20名以上死亡

[2021.3.15]
 
マンダレーのセインバン地区での座り込みデモで、襲撃を受けて被弾しなくなった24歳の男性(ミョータンソーさん)を含み、20名以上が死亡した。
 
3月13日から、セインバン地区で何千人もの市民らが座り込みデモを行っているなか、軍評議会の武装集団が武力で(地域一帯を)封鎖・銃撃し、ミョータンソーさんは目に被弾し倒れた。このことについて、兵士らが引きずり連行していったと目撃者が証言した。
ピンウールウィンの軍の管轄する病院へ夜になって搬送した際、途中で死亡したとその家族らが述べた。
「彼が死んだのは、夜からずっと外に出ていたからだと軍はいう。片側の目がなくなっている。頭も割れていた。目のあたりも擦り傷があった。彼らは目に傷を負ったために亡くなったのだと言いたい」と叔母にあたるワーワーウーさんが述べた。
家族らが、遺体(の引き取りを)要求したところ、当局は拒否し、写真を撮り終えていないためだと述べ、3月14日午後2時にピンウールィン墓地に埋葬許可を出した。

セインバンでの銃撃によって、ソーピーナイン(21歳)、ウィンテー(56歳)、ミンミントゥン(36歳)、イェースウェウー(29歳)、ドーチー(56歳)らも死亡した。
軍評議会の武力部隊は、セインバン地区付近の、ロンドンワン、トーフージョーダン、サンビャーなどの地区も制圧し、(市民への)銃撃・逮捕を行っており、40名以上が逮捕された。
マンダレーでは、3月15日に3名が死亡し、チャンミャターズィ地区では軍評議会抗議デモをしていた市民に対し、武装部隊が暴力をふるい襲撃した。