ミャンマー語ニュース翻訳ブログ

2021年2月1日のクーデタにより軍政支配が再び始まったミャンマーについて、現地語ニュースやSNSなどでの投稿を日本語で紹介していきます。現地の人たちや現地メディアが何をどう伝えているのか、少しでも多くの人に伝わることを願っています。(ブログ管理者はミャンマーの歴史・マイノリティの人びとについて大学で教えたり研究したりしています。)

ミャンマーのカレー・タムーにて、市民警備軍結成

2021.4.5.

 

ザガイン管区カレーおよびタムーにおいて、地元住民を核とした市民警護隊が、在地民の若年層らによって組織されたことがわかった。

軍評議会のクーデタを不服とした多くの町・地域でデモが行われており、軍評議会による銃撃・抑圧によって死亡・負傷する国民もいる。このように命を落とした国民が増加していることから、地元ベースの市民警備隊を組織した。警備隊のなかにはカレーの住民も含まれているとのことである。

 

国軍が住民に対し発砲したため警備が必要になったことが理由の一つであると、カレー市民軍(Kalay Cvil Army/ KCA)という名で結成されたと、地元住民の一人がBBCに証言した。

同団体について、カレーの地元住民が主導したものであり、現在は狩猟で用いるような武器と手に入る武器を使って準備し抵抗していると住民は語った。

 

昨日の4月4日には、タムー市でも国軍による銃撃に対しタムーの住民側も応戦し消防署を市民が占領するなど、国軍と住民間での緊張が続いている。

 

ザガイン管区モンユワやカレーは、クーデタを起こした軍の銃撃による死亡者が最も多い町であり、カレーでは死者が17名を超えている。